護摩星供養(節分)

 2月3日に護摩星供養(節分)がありました。
 節分の豆まきのイメージが強いですが、星供養も行なっています。真言宗では、天体の動きは人の営みと密接に関連すると古来より考えられてきました。当山では、年の節目に当たる節分に星供養を執行しています。
星供養は祭壇に北斗七星が描かれた星曼荼羅、お札を祀り、星回りの悪い年は悪事災難から免れるように、星回りの良い年はより善い一年となるように祈願します。
  祈願も護摩祈祷という方法で行います。
  護摩祈祷は、不動明王という恐ろしい顔をした仏様の前で行います。この不動明王の恐ろしい顔は、煩悩を決して許さないいう意味を持っています。厳しくも優しい、仏様の心で人々を救ってくれる存在が不動明王です。
  護摩祈祷では、煩悩を焼き払い、災害を鎮めることを祈ります。その他にも、縁結びを倍増させたり、敵に打ち勝つことを祈るなど、さまざまな願いに対して行われるご祈祷です。
  仏様の前で炎を上げながら拝む護摩祈祷は、願いを込めた人々の煩悩を焼き尽くし、願いを仏様に届けるという意味があります。
その後、護摩祈祷された豆で恒例の豆撒きです。
節分は、季節が移り変わる節目を指していて、この節目には、邪気が溜まりやすいと考えられていたそうです。そのため、豆(魔滅)を撒いて、無病息災を祈ったそうで。
当山で、ありったけの豆を撒きました。豆撒きのあとには、お菓子や餅、みかんなどのお供え物を皆さんに配りました。今年は、あんこ入りの草餅で、甘いものに目がない私は、すぐにいただきました。(笑)

豆撒きの後には、座敷にて、赤飯と豆入りのあま茶を召し上がっていただき、逃すところのないほどまでに、魔滅していただきました。
これで、皆さん、今年も良い年になりますように!

蓮花寺 等覚山 高野山真言宗

富山県高岡市にある高野山真言宗、等覚山蓮花寺。平安時代の国分尼寺が起源と言われています。 鎌倉時代に勧行律師が、源頼朝の守り本尊である十一面観音菩薩などの宝物を携え、この地を訪れた時に建立しました。 境内にある宝篋印塔(ほうきょういんとう)(北陸最大で最古)は源頼朝の供養塔、後方の五輪塔は分骨塔と伝えられています。北陸観音霊場、北陸不動霊場、一国観音霊場の札所で参拝した後に御朱印もお授けします。

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